輪島市指定天然記念物 昭和44年7月11日指定
このスタジイの主幹(しゅかん)は、0.9m上がって二岐となり、枝も長さ20mを越える大木で、見事な一大森の樹形である。
胸高周囲7.63m樹高24mで、スタジイの石川県巨樹では第10位であ。
この木の有る土地の所有者は、百姓与兵衛で、寛永十二年(1635)の名舟組持高帳(なぶねもちたかちょう)によれば一二九石八升五合とあり、南志見きっての豪農であり、多くの塩田も所有しており、塩作りも広く行っていたと伝われる。
また、地元に伝わる有名な民話に、与兵衛家では「無間(むけん)の鐘」をつくるというのは、現在の娑婆(しゃば)と未来を替えるわけで、その鐘をつくときは、期限をきって言わねばならないが、与兵衛家では、「七代よかれ」といってついたので、七代たったら落ちぶれてしまったと言われている。
また、鐘をついたら、赤い牛が金をかついで池から上がってきたと言われている。その池の跡がスタジイの近くに残っている。
Wajima City Natural Monument July 11, 1969
This tree trunk is 0.9 meters in height and its branches are 20 meters in length.
The trunk around chest is also 7.36 meters in circumference and the tree itself is 24 mters in height. This is the 10th mightiest tree of all in Isikawa prefecture.
里の与兵衛家のシイ は、輪島市南志見地区にあります。
撮影は平成21年4月